おうちPBLを進めるにあたり、いろいろなことを調べる必要が出てくると思います。
特に現代では、”ググる”のが一番手軽で、無料でたくさんの情報が出てくるので重宝しますよね。
その膨大な情報の中には、悪意のあるなしに関わらず、間違っているものや真偽が不明なものも残念ながら含まれています。
そんな情報の中から、少しでも正しい情報を見極めるために、気をつけていることを3つ書いてみます。
こんなの当たり前じゃん!!!という方もいらっしゃると思うので、そういう場合は読み飛ばしてしまって下さい。
2つ以上のソースで確かめる
これ、手間はかかりますが重要なことだと思っています。
ググって最初に出てきたページだけで判断せず、いろんなページを見てみて、出てきたことを突き合わせてみる。
それだけでも確度が上がります。(もちろんそれらの情報ソースが同じだと意味がないので完璧!とは言えませんが・・・)
図鑑も(もし手に入れられれば)いくつかを見比べてみる。
あとは2つ以上調べることで、意見が分かれているという事実や、最近の説で塗り替えられていた!なんていうことも分かり、ひとつの対象でも多角的にみることができます。
信頼できる媒体から選ぶ
私も大学に入るまで全然意識しておらず衝撃を受けたのが、「Wikipediaを堂々と引用文献として書いてくる者がいて嘆かわしい」という先生の言葉でした。
なんで!?Wikipedia、みんな見てるし、それっぽく書いてあるじゃん。先生はすぐ本とか論文って言うけど、それこそ古いんじゃないの?
当時はそう思ったものです。
でも、そもそもの性質をわかっていなかったんですね。
Wikipediaから引用すると、
ウィキペディアは、信頼されるフリーなオンライン百科事典、それも質・量ともに史上最大の百科事典を、共同作業で創り上げることを目的とするプロジェクト、およびその成果である百科事典本体です。
とされています。
このページの免責事項(要旨)の部分を読んでみると、徹底的に”何も保証していない”のがおもしろいです笑
要はいろんな人が加筆修正できるようにしておくことで、お互い監視し合う、というような力が働き、精度が上がっていくということなんだと思います。
でも、誰も内容を保証していない以上、大学の論文やレポートなど公の正しさが求められる場面でこのページ自体を引用元として使うことはできません。
Wikipediaのあるページ上の情報自体の引用元が一番下にまとめてあるので、そこまで確かめられるといいですね。
ただ、おうちPBLは学術機関でも研究機関でもないので、上記の性質の媒体であることを頭に入れた上で自分のプロジェクトの参考として大いに使っていいと思っていますし、私も引用元も意識しつつ使うと思います!
・・・と言うわけでWikiの話を熱く語ってしまいましたが、これに限らず信頼できる媒体か、というのは重要な確認ポイントになります。
学者が監修している書籍、信頼できる学会誌に投稿された論文、自分で検証した結果を載せているサイト、大学のページ、大手出版社の図鑑シリーズ、博物館のホームページや展示・・・
この辺りもとあるチームだけがそう思っているのか、それともだいたい専門家の間で意見が一致していることなのか等は1. の2つ以上のソースで確かめるという意識を持っておきたいですね。
この間古生物学者の方のオンラインライブ的なものを聞いていた時も、「日本語のWikiは信用できないけど、英語のWikiは結構いいですよ!ちゃんと論文を引用している場合が多いから、ソースを辿れるので。」と言っていました。
一方で宇宙を学んでいる方から聞いたのは、科学雑誌などでもこれはどうなんだろう?ということを書いている場合もあったりするとのこと。
もはや一体何を信じたらいいのやら・・・という感じではありますが、常に疑う、という姿勢は持ち続けたいものです。
なるべく最新の情報を選ぶ
これは自分へのブーメランにもなるのですが・・・
特に研究が盛んな分野や未知な部分が多い分野などは、数年であっという間に学説が塗り変わっていたりします。
ついつい昔取った杵柄で以前学んだことを披露したくなりますが、”現在も”その節が有力なのかなどは確認していかないといけないなとは常々思っています。
図鑑ならなるべく最新号を見る、書籍の発行年月日を意識する、同じ人の新しいページを見てみる。
もちろんできる範囲でということになりますが、手持ちの中でなるべく新しい情報を意識していくといいと思います。
おうちPBL 正しい情報を見極める まとめ
うだうだ書いてきましたが、一番大事なのは”ひとつだけを鵜呑みにしない”こと、”いろいろな角度からものごとを見ようと心がけること”だと思っています。
これは調べ物に限らずですよね。
意識しすぎると情報集めで終わってしまうのでどこかで割り切りが必要になってくる場面もありますが、頭の片隅においてみてください。