突然ですが、ダグラス・アダムスの法則と呼ばれるものを聞いたことがありますか?
人は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる
15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられる
35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる
ダグラスさんはイギリスのSF作家であり、法則というのは大げさな気がしますが、広く知られていますよね。
確かに生まれた頃からある自動車は当たり前のものだし、その後インターネットとともに成長してきて、とてもワクワクする時代に生きていると思っているので、そこまでは合っているなあと個人的には思っています。
こちらの法則が実際正しいかどうか、という賛否は置いておいて。
私はいつもこの文言を自分に言い聞かせています。
どちらかというと、“いくつになっても新しいことを取り込むのをやめてはいけない”という自分への誓いのようなものとしてです。
子供にとって当たり前だったり、ワクワクする対象となる新しいものを、私は怖いと感じてしまうのかもしれない。
そうなっても、興味を持って知ろうとすることをやめないようにしたいと強く思います。
「子供のやりたい!面白そう!」を「危ないからやめなさい」とか、「そんなもの不良のやることだ」と決めつけて妨害するような親にはなりたくないから。
私の親が軽くそういう感じで、漫画とゲームは全て禁止だったので、みんなの懐かしい!に入っていけない時があります。
当時どんどん技術が進歩していたゲームを、両親は有害なものとして認識していましたが、まさにこれは思考停止ですよね。
あの時私も仲間に入れてもらえていたら、今頃プロゲーマーになれていたかもしれないのに。
可能性をひとつ、潰されてしまった気持ちです。
話が少しそれますが。
GOING STEADY峯田さんがDON’T TRUST OVER THIRTYと歌っていたまさにその30歳になってしまって、とても悲しかったのを覚えています。
でもこれって、ダグラスの法則に繋がっているのではないかなと思っていて。
大人は信じちゃいけない!の大人とは“価値観を押し付ける大人”ということなんじゃないかなあと思ったりするのです。
それはつまり、子供達が面白いと思うものを、自然に反するもの・危ないものと思ってしまっている大人との間の衝突なんじゃないかなあと。
私個人は子供との関係において、親だから子の希望を自由に制限していいとは思いません。
もちろん危ないこと、犯罪行為をしようとしていたら止めますが、それ以外で子供が取り込もうとしている新しいことを、知り、一緒に試してみる。
そのようなスタンスで子育てをしていきたいなと思っています。
それに子供への影響だけでなくて、自分も新しいものを取り入れるのが面倒になってきたら終わりだなと思います。
何歳になっても、知らなかったことに目を輝かせている人は若いですよね。
いつまでもダグラス・アダムスの法則に染まらない大人で居ることを、ここで宣言したいと思います。