2023年2月のテーマは「日本の〇〇」。
我が家は「日本の火山」を個別テーマにすることにしました。
このページでは、日本に限らず”火山を学ぶ”アクティビティ、資料をまとめておきたいと思います。
火山を学ぶアクティビティ
火山を実際に感じよう
群馬 鬼押出し
浅間山大噴火によって誕生したごつごつとした溶岩が広がっていて、迫力があります。
箱根 大涌谷
箱根の大涌谷はロープウェーで見に行くことができます。
もくもくと立ち上る水蒸気の迫力と硫黄の匂いを直接体感できます。
富士山
言わずと知れた富士山も江戸時代まで頻繁に噴火を繰り返してきた活火山です。
近隣には溶岩でできた地形を見られたりする場所や、博物館・資料館の類も多いです。
オンラインで火山の美しさを楽しむ
Google Arts & Cultureで楽しむ
Google Arts & Culture で素敵なページを見つけました。
https://artsandculture.google.com/story/1AVh8R_zBPe8Ow?hl=ja
Google earth で楽しむ
Google earthで手軽に世界中の火山を見ることができます。
湖の色がきれいなアメリカのイエローストーンなどがおすすめです。
火成岩を観察しよう
火山の近くで火成岩を探して観察してみます。
まずは図鑑等でどの石が火山由来なのか調べて、火山の近くで探してよく観察してみます。
火山の種類を3Dでみてみよう
火山には成層火山、楯状火山、噴石丘(ふんせききゅう)火山、カルデラなどいくつかの種類があり、単体だったりいくつかのが混ざってできていたりします。
代表的な火山を国土地理院のサイトで調べて3Dにして比べてみます。
https://maps.gsi.go.jp/3d/creating.html
縦方向の倍率を変えたり回して色んな角度から見たりができるので子どもの食いつきもいいです。
他にもこんな風に自由に断面図を見ることもできるので、視覚的に地形を理解するのにも役立ちます。
ここで3Dプリンターでプリントできるデータにできるので、実際にプリントしてみるとより違いが分かりやすいです。
こちらのYouTubeでは世界の火山のプリントの仕方を説明してくれています。
二酸化炭素の性質と循環を調べよう
火山からは温室効果がある二酸化炭素が大量に出てきますが、地球が金星のように灼熱になることはありません。
この二酸化炭素がどのように循環して環境が保たれてきたのか調べたり感じてみたりします。
まずは炭酸水、ドライアイスなど身近なもので二酸化炭素の性質を学び、地球上でどのようにそれが行われているかを確認します。
炭酸水を作ろう
重曹とクエン酸で炭酸水をつくります。この際、水を冷やしたほうが溶けやすいのも知識としていっしょに学べます。
※実際のやり方は検索するとたくさんでてくるのでここでは省略します
ドライアイスを観察しよう
31などでもらえるドライアイスを観察します。冷たいのに出ていく湯気がおもしろいようです。
また氷に慣れていると、なんで小さくなっていくのに水たまりができないの!?と不思議そうに見ています。
※触ると危ないので大人が取り扱い、お子さんは見るだけがおすすめです
水の循環を調べよう
二酸化炭素は雨に溶け込んで閉じ込められ、海、さらに海底に流れていき、気温が下がります。
そんな地球上の水の循環を調べてみます。
別の記事に天気を学べる実験や工作をまとめています。
地球温暖化を考える
化石燃料の燃焼による二酸化炭素の排出スピードが地球が水により吸収するスピードを上回り、地球温暖化が起こっています。
ここから地球温暖化を食い止めるために何ができるか、に繋げてみます。
小さくても自分たちができることを考えるきっかけにしてみます。
他の環境問題の対策も混ざっていますが、身近でできることをまとめています。
粘度を学ぼう
溶岩の粘度の違いで火山の形が変わります。
粘度が違うものを並べて垂らして実感してみます。
火山信仰を学ぼう
人間の力の及ばないところで噴火を起こし荒ぶる存在である火山。
そんな火山は古来より、日本に限らず世界各国で信仰の対象となってきました。
その信仰を紐解いてみるのもおもしろいです。
火山にいる生き物
火山の周りの過酷な環境にいる生物を調べてみるのもおもしろいです。
見るからに生き物なんていなそうなところなのに、驚きます。
プレートテクトニクスを学ぼう
火山活動と切っても切り離せないのがプレートテクトニクス。
世界のプレートがどのような配置になっていて、どこに火山が多いのかを確認してみます。
現代までに大陸がどのように動いてきたのかを図鑑などでいっしょに見てみるのもいいと思います。
プレートパズルを3Dプリンターで作りました↓
火山を学ぶ資料集
書籍
move 地球のふしぎ
子どもにもわかりやすい図鑑で基本知識を頭に入れておくといいと思います。
このmoveはDVDもついていてより実際のものとして理解しやすいです。
日本の火山図鑑
ややマニアックなので、親用に買いました。日本のすべての火山を網羅しています。
美しすぎる地学図鑑
眺めているだけでうっとりしてしまう世界の地形を美しい写真付きで紹介してくれます。
こう見てみると、火山由来のおもしろい地形はかなり多いことがわかります。
動画
What Happens if a Supervolcano Blows Up? : YouTube
カラフルなイラストで火山の成り立ちがわかりやすいです。
歴史上、火山は地球にとって壊滅的な影響を及ぼしてきましたが、我々は本当に今スーパーボルケーノを恐るべきなのか?というのまで示してくれています。
※日本語字幕をつけられます。
ファイアー・オブ・ラブ Disney+
共に火山学者の夫婦は、世界のどこかで火山が噴火するたびに調査のため自ら出かけて行きます。
確かに夫婦の絆は描かれているものの、熱い愛の物語というよりは美しい火山の様子とともに綴るドキュメンタリー映画に近いです。
これまた衝撃だったのが、お二人がいつものように調査にきたまま二人で亡くなってしまったのが、雲仙・普賢岳の噴火だったこと。日本人でありながら知らずに過ごしていました…
地球の偉大さと、人間の儚さと、火山に魅せられた夫婦の軌跡に心動かされる映画です。
※実際の火山噴火やその被害のシーンがあります。
解明!べスビオ火山大噴火の悲劇 Disney+
イタリアでかつて栄えていたローマの一都市であるポンペイの遺跡。
人々が普通の暮らしをしていたこの街はベスビオ火山の噴火によって軽石や灰に埋まってしまいました。
火砕流に巻き込まれてその形のまま型をとられて眠っていた犠牲者は、石膏を流し込まれてその姿を現します。
これらの石膏像をスキャンすることで内部の骨の調査を行い、生前の姿となぜ逃げずに街にとどまっていたのかを紐解きます。
※実際の遺体の骨が出てきますので、お子さんに観せる場合には注意が必要です
X線で地球スキャン 第3話 恐るべき超巨大火山 Disney+
色々な場所や地形を丸ごとスキャンして探求するシリーズの第3話は火山としてのイエローストーン。
アメリカ合衆国にある間欠泉や鮮やかな池で有名なイエローストーンは、一見平地で火山とはみなされていないのですが、実は直径50キロ以上の超巨大なカルデラがある火山なのだそう。
その直下にはこれまた巨大なマグマだまり、さらにその下にはもっと巨大なマグマだまりがあるというのが研究でわかってきたそうです。
Google Mapでもイエローストーンの中を見られたりするので、エア見物をしてみるのもよさそうです。
宇宙の奇石 防護 Disney+
放射線、紫外線、熱…これらを発する太陽からの地球の防御機能という視点での回。
火山は地球の内部で起こっていることを知る糸口として、また二酸化炭素を地上に放出する場所として出てきます。
上述した地球による二酸化炭素の自浄作用を学ぶことができます。
ウェルカム・トゥ・アース 第一話 静かなるとどろき Disney+
音をテーマにした回で、火口から出る音に着目しています。
地球上で一番大きな音は火山から出るものだそう。
コスモス Disney+
1902年、カリブ海フランス領のマルチニーク島プレー山の噴火での悲劇が紹介されています。
過去の悲劇から人類はなにを学べるのか、を考える内容になっています。
Dr.STONE アニメ Disney+
全人類が石化して数千年後の世界で、科学の知識と地道なトライ&エラーで文明を再興していく物語です。
ここでも現代のテクノロジーに通じる様々なものを作るための材料を得るに当たって、火山がいかに豊かな資源かが分かります。
ジュラシックワールド
恐竜を住ませていた島の火山が噴火するので、恐竜を避難させなければいけないというストーリー。
架空の物語ではありますが、爆発的な火山の迫力や溶岩の質感などはリアルに体感できます。
アプリ
Tinybop 地球
様々な科学的なトピックを視覚的に理解でき、動かしたりして擬似体験できるアプリTinybopの地球(有料)。
この地球では風化や地震、地殻などのあらゆる地学的な現象を学べるのですが、火山に関係するものもいくつかあります。
火山(地上)
成層火山、楯状火山、噴石丘(ふんせききゅう)火山のそれぞれの断面、山の形、噴火の形態などが分かりやすい。
実際に手を動かして噴火させられるので子ども受けもいい。
海底のホットスポット火山
海底の火山がどのようになっているかがわかります。溶岩がすぐに冷やされて火成岩になったり、ガスが冷やされてジューっとなりながら上がっていく様子などをみることができます。
サイト
国土地理院のサイト
国土地理院のサイトでは日本の国土の3Dモデルをダウンロードすることができます。
https://maps.gsi.go.jp/3d/creating.html
上述したように、日本の火山を3Dプリントして地形を感じてみるのもいいと思います。
地図を学ぼう
Global Volcanism Program スミソニアン博物館のサイト
ここで海外含めた火山の情報を取ることができます。
https://volcano.si.edu
おうちPBLこれまでの取り組み
これまでの取り組みはこちらにまとめています。