2021年の4月から、毎月テーマを決めておうちでプロジェクト学習をするおうちPBLというのを実践してきました。
もうすぐ1年になるので、この機会にツイッターで公開でやってみようと思い立ったので、その企画のページを作ってみます。
あくまで一例として進め方のようなものを書いておきますが、これに止まらず、「なんか好きなことを親子でやってみたり研究してみて発表する」ぐらいの適当な気軽さで参加いただけたら嬉しいです。
【企画】公開おうちPBL 親子で!家で!プロジェクト学習をはじめよう
2022年2月、ツイッター上でこんな手順で開催したいと思います!
ここから、あくまで一例として、私が考えるおうちPBLこう進めたらいいかな?というものを書いていきます。
ただ、これをがんばるあまりお子さんの興味がなくなってしまったり、楽しくなくなってしまっては元も子もないので、ガン無視して大丈夫です笑
小さいお子さんだったらテーマに関係しそうなアクティビティをやってみて、こんな反応だった!という紹介をしていただくのもいいですね!
何しろ”新しいことを知るワクワク感”や”もっと知りたい!という好奇心”が一番大事だと思います。
お子さんの興味のままに気づいたらなぜかこんなことやることになってた!途中で終わっちゃったからここまで!なんていうのも大歓迎です☺︎
※PBLとは?おうちでやるメリットとは?というのはこちらにまとめています。
ここから、手順の一例の紹介になります。繰り返しますがこれ通りにやらなくても大丈夫ですので….
追記:テーマ案
おうちPBLの上記の7テーマの個別テーマ案を考えてみました。
なるべく実際に手を動かせるようなものにしたつもりなので、テーマなかなか決められない!という方はここからピンとくるものを選んでいただくのもいいかと思います。
Week1 テーマを決めて計画しよう
1週目はテーマを決めて計画します。
テーマ決め
まずは大テーマを選んで、そこから個別テーマを決めます。
大テーマはどれに一番興味があるかということで選ぶのは簡単だと思いますが、個別テーマは少し迷いますよね。
すぐに思いつかなければ、大テーマに関する疑問を親子でとにかくたくさん書き出してみる、マインドマップを書いてみるなどがおすすめです。
この時、オープンクエスチョン(Yes, Noで答えられない問い)を意識するといいかもしれません。あとはこれは私も自分に言い聞かせたいのですが、「親が導きたい答えのある問い」にならないように気をつけたいものです…
決して全てがいい個別テーマだったとは言えませんが、私個人の個別テーマはこの記事にもまとめています。
おまけ:ホンモノの世界で課題を見つける
いきなり突飛な話になりますが、現代はとにかく変化も速く、これまで人類が遭遇してこなかった課題が日々持ち上がってきています。
そんな中で、これからを生きていく子どもたちは想像もしない課題に、自分の頭で考え仮説検証を重ねて素早く対応していく力が求められるようになっていきます。
その練習という意味でも、身近な社会課題を噛み砕いてテーマとして扱っていく意義も大きいです。お子さんがある程度大きくて理解ができればチャレンジしてみるのもいいかなと思います。
仮説を立てる
テーマを決めたら、仮説を立てます。
ここが、”考える”という部分での前半のハイライトになります。
わからない→調べようの間に、”自分で仮説をたてる”というプロセスを入れることで、ぐっと考える力のトレーニングになります。
”仮説をたてる”というと難しく感じてしまいますが、今ある材料・知っていることから”こうだと思う”を考えること自体に意味があると思います。
あまり気負わず、〇〇はどうだと思う?どうしてそう思った?の問いを入れてみるといいかと思います。(しつこいと嫌われそうなので、ほどほどに・・・)
※テーマ自体が大きくてそれに対して仮説をたてるのが難しそうだったら、次のプロセスで分解した中で小さく仮説を立てて検証していくのもおすすめです。
計画を立てる
プロジェクトの計画を立てます。
個別テーマをさらに一段ずつ分解していき、ToDoに落とし込んでいきます。
この時ふせんで作っておくと、このままプロジェクトウォールに貼り付けてToDoリスト→完了リストに移動させて管理できるのでおすすめです。
ワークパッケージ手描き派なので汚くてすみません…
ToDoをお子さんと分担してもいいと思います。難しいところは親御さんが担当してあげることでバランスを取りモチベーションを下げずに進められます。
プロジェクトウォールを作って更新していく
ここにToDoを貼ったりカレンダーにいつどれをやるかの予定を書いたりして一ヶ月の活動を管理していきます。
盛りだくさんの1週目。急がなくて大丈夫ですし、しっかりやらなくても大丈夫です。
Week2 調べて試そう
2週目は調べて試そうです。
これを調べよう、やってみようとなったことをご家庭のペースで進めていきます。
調べる方法を知る
世の中にはたくさん調べる方法があります。
どんな方法があるかもこの機会にたくさん試してみるのがおすすめです。
こんな方法もあるよ!というのをまとめています。
正しい情報を見極める
簡単ですがこちらにまとめています。
なるべく本物を見る・試す
せっかく興味があることを研究しているのに、本やネットで調べて終わりにしてしまうのはなんだかもったいないですよね。
外に出て、現地に行って、実際に見てみる、触ってみる、嗅いでみる。
このご時世で厳しい部分もありますが、なるべく”感じる”ことを意識したいです。
実験・観察してみる
できそうだったら実験・観察してみるのもおすすめです。
実験!というと難しそうですが、例えばお風呂で筒の径を変えて水を流してみるのも、条件を変えて植物を育ててみるのも立派な実験や観察になりえます。
実験・観察の結果は記録していきます。
大学時代の実験レポートの書き方を簡単にまとめています。
いろんな領域の学びにつなげる
せっかく興味がある分野を学んでいるなら、ほかの領域の学びにもつなげてみます。
分析するのに数学やグラフを使うのはどうか、途中感じたことをエッセイや詩にしてみるのはどうか、本で見ただけのものを、立体で作ってみるのはどうか…ここで興味を削がずにどれだけ広げられるかは、ある意味親御さんの腕の見せ所と言えるかもしれません。
例えばこんな感じで広げてみます。
Week3 考えてまとめよう
3週目は考えてまとめようです。
結果を分析しよう
実験や観察の結果を分析します。
表やグラフにしてみたり、分かりやすい図解をしたりしてみます。
その中で、こんな傾向がある!ここにはこんな相関がある!というのが見えてきたりします。
仮説と照らし合わせてみる
最初に立てた仮説と、調べたり実験したりして出てきた結果はあっていたか検証します。
違かったとしたら、仮説の前提とした部分に間違いがあったのか、欠けていた視点があったのか。
なんで違ったんだろう?も考えてみます。
思った通りでなくてちょっと落ち込んでしまうかもしれませんが、”否定された仮説”というのも重要です。
そんな検証を繰り返して今の科学はできているので、自信を持って違うことがわかった!と記録します。
足りないところを調べたり試したりする
最初はここまで分かればいいと思っていたけれど、足りなかった。
ここをもっと知りたくなってきたな。ここもあったら説得力が増すかもしれない。
そんな内容をまた調べたり試したりのループをまわしながら肉付けしていきます。
Week4 発表しよう
4週目は発表しようです。
発表の仕方を考えよう
発表の仕方を考えよう、という記事を書いています。
図や表、写真などを効果的に使って、伝わる発表を考えます。
色々な方法を試すうちに、自分が得意な方法が見つかるかもしれません。
発表しよう・質問しよう
決められた日までに準備をして、必要であれば練習をして、満を持して発表します。
ほかの人の発表やポスターなどに、質問をしてみるのも勉強になります。
この時、やりこめてやろうとするのではなく(そういう大人も時々います…)、同じく聞いたり見ている人に学びがあったり、発表者のためになる問いかけを意識します。
同じく重要なのが、質問されたり意見をもらったとしても、それは自分が調べたこと、発表したことへのものであり、自分自身の人格を否定されたということとは別ということを理解すること。
〇〇ちゃんにそれは違うと言われた、もう〇〇ちゃん嫌い!となったり、こんな風に否定されてもうわたしはダメなんだ…と卑屈になったりする必要はないということ。
噛み砕いて考えてみて、納得できた部分があれば次に生かそうね。と誘導できたらいいですね。
後日 ふりかえりをしてみよう
PBLに限らず、もっと良くできたことがあったかな?という振り返りは重要な要素です。
こうすればよかったを考える
こうすればもっとプロジェクトをうまく進められたかも?
というのを考えて、今後に生かしてみます。
発表もここが伝わりにくかったかもしれない、があれば次はこうしよう!と考えてトライ&エラーで改善していきます。
さらに応用できることはないか考える
今回は時間がなくてできなかったけれど、もっとここをやりたい、この結果がほかのことにも応用できそうだ、を考えてみます。
次の月にやってもいいし、夏休みにやっても大丈夫。
わたしも毎月今度これやりたい!が溜まって行きます笑
【企画】公開おうちPBL 親子で!家で!プロジェクト学習をはじめよう まとめ
公開おうちPBL企画の概要と、おうちPBLこう進めたらどうかな?というのをまとめてみました。
少しでもイメージがついて、プロジェクト学習、家でもちょっと取り入れていこうかな?となった方がいたらこんな嬉しいことはないです。
お子さんが小さい時は親御さんが一緒にやっていきますが、いずれお子さんだけで上記のループを回していけるようになるといいですね。
公開企画は2022年2月で一旦終了ですが、これからもツイッター上で #おうちPBL や #おうちPBL22xxx(月, Feb, Mar, Apr…) のハッシュタグでつぶやいていくので、よろしければ見ていただいたり、同じくハッシュタグをつけて取り組みを共有いただけたらと思います。
読んでいただきありがとうございました。
おうちPBLのロゴを作りました。
この右下のやつは芽だったりネジだったりの好きなものを表していて、それがやがてはおうちを飛び出して無限に広がっていきますように、という願いを込めています。